イギリスの銀行口座開設は、渡英直後でも、Revolut や Monzo などのオンラインバンク(支店がなく、アプリで申し込む銀行)か、大手銀行の Lloyds のアプリから申し込めます。「住所証明(いまの住所を示す書類)がまだないけれど、作れるの?」と不安になるところ、先に1つ口座を作って、その明細を次の口座の住所証明に使う手があります。
この記事では、イギリスで銀行口座を開くために知っておきたい以下の情報を解説します。
- 渡英直後は、オンラインバンクか Lloyds のアプリから
- 必要なのはパスポート・イギリスの住所・電話番号
- Monzo は住所証明を求められたら出す
- 預金は1人1つの認可会社あたり£120,000(約2,500万円)まで守られる
- 断られたら基本口座(Basic bank account)
イギリスの銀行口座はどんな種類がある?

イギリスの口座は、使い道で3つにわかれます。給料の受け取りや家賃の支払いに使うCurrent Account(日本の普通預金のような口座)、お金を貯めるSavings Account(貯蓄口座)、借り入れやクレジットカードが付かないBasic bank account(基本口座)です。
オンラインバンク4つと大手銀行4つ、あわせて主な8つの銀行を、申し込み方で分けると次のとおりです。
| タイプ | 銀行 | 申し込み方 |
|---|---|---|
| オンラインバンク | Monzo、Revolut、Starling、Chase UK | アプリ |
| 大手銀行 | Lloyds | アプリのみ(イギリス以外のパスポート) |
| 大手銀行 | Barclays、HSBC UK | アプリ(支店もある) |
| 大手銀行 | NatWest | オンライン(パスポート・シェアコード・住所証明の書類1点) |

会社から、大手銀行(レガシー銀行)の口座も開いておくよう勧められて、HSBC の口座も作りました。
預金が守られる範囲
銀行がつぶれたときは、FSCS(金融サービス補償機構)が預金を守ります。1人1つの認可会社あたり£120,000(1ポンド=約208円で約2,500万円)までです。

預金が守られるこのしくみは、安心ですね。
渡英直後で住所証明がないときはどの口座を作る?

はじめの口座は、給料、家賃、貯金、日本とのお金のやり取りのうち、何を急ぐかで選びます。
| 目的 | はじめに作る口座 | ポイント |
|---|---|---|
| 給料を受け取る | オンラインバンクか Lloyds のアプリ | ワーホリの仕事が決まったあとの、sort code(支店を表す番号)と口座番号の職場への連絡 |
| 家賃や光熱費を引き落とす | 上と同じ口座 | Direct Debit(口座から自動で引き落とす仕組み)の設定 |
| 貯金する | 開いた銀行の貯蓄機能 | Monzo の Savings Pot など |
| 日本とお金をやり取りする | 口座ができたあとの Wise などの送金サービス | 日本の口座からのポンド送金 |

渡英の翌日に Revolut の口座を申し込みました。すでにイギリスに住んでいた友人数人に聞いて、Revolut は総合的な満足度が高そうだったので決めました。
住所証明の扱いは、オンラインバンク4つと Lloyds の5つの銀行で比べます。
| 銀行 | 書類や申し込み | 申し込める人 |
|---|---|---|
| Monzo | 求められたら書類(書類は次の節) | 16歳以上。イギリスにフルタイムで住み、居住権(right to reside)がある人 |
| Revolut | 求められたら、個人の居住用住所が載った書類 | イギリスに住む人 |
| Lloyds | イギリス以外のパスポートならアプリで申し込み(ない人は身分と住所の書類2点) | 18歳以上、イギリス在住、EU 国籍か12か月以上の在留許可がある人 |
| Chase UK | スマホとイギリスの携帯番号で申し込み。信用履歴の条件あり(ソフトサーチでチェック) | 18歳以上、イギリスだけに住み、税金の面でもイギリスに住んでいる人(tax resident)、イギリスの携帯番号がある人 |
| Starling | パスポートか写真つき ID での本人確認 | イギリスに住む18歳以上の人 |
イギリス以外のパスポートがあれば、Lloyds はアプリで申し込めて、住所の書類2点はいりません。Monzo は、求められたときに書類を出します。急ぐ目的と、持っている書類で絞ると選びやすいです。
ワーホリ・学生・帯同家族は最初にどの口座を作る?
おすすめ銀行は、ワーホリならオンラインバンクか Lloyds のアプリ、学生ならLloyds の Classic Account、帯同家族ならオンラインバンクです。
| 立場 | おすすめ銀行 | 注意点 |
|---|---|---|
| YMS(ワーホリ) | オンラインバンクか Lloyds のアプリ | Lloyds は EU 国籍か12か月以上の在留許可が条件 |
| 学生(Student visa) | Lloyds の Classic Account | 18歳以上・イギリス在住・期限内のパスポートでアプリ申し込み |
| Skilled Worker | オンラインバンク | お給料の口座は入社の前後に職場へ連絡 |
| 駐在員 | オンラインバンクか Lloyds のアプリ | Lloyds は日本のパスポートでアプリ申し込み |
| 帯同家族(Dependant)(ビザを持つ人についてきた家族) | オンラインバンク | Monzo は16歳以上、Lloyds は18歳以上・12か月以上の在留許可が条件。共同口座は双方が Monzo の個人口座を持つことが条件 |
イギリスの銀行口座開設に必要な書類

用意するものは、次の4つです。
- パスポート(期限が切れていないもの)
- イギリスの住所
- イギリスの電話番号(Chase UK と、Barclays のアプリはイギリスの携帯番号が必要)
- eVisa のシェアコード(NatWest は、イギリス・EU 以外のパスポートとセットで求めます)
シェアコードは、ビザの情報を相手に見せるための英数字のコードで、UKVI アカウントで出します。使える期間は90日です。eVisa は、オンラインで見られるビザの記録です。
住所証明書類を求められる場合もあります。たとえば、Monzo が住所証明として受け付ける書類は、次のとおりです。公共料金の請求書や公式の手紙、明細は、最近3か月以内のものだけ使えます。
- 公共料金(ガス・電気・水道・固定電話・ブロードバンド)の請求書
- DWP・Jobcentre・NHS・HMRC からの公式の手紙
- Council Tax(自治体に払う税金)の今年度の通知
- 他のイギリスの銀行・住宅金融組合の明細、クレジットカード・年金・投資の明細
- 期限内の賃貸契約書(Tenancy agreement)
- イギリスの運転免許(仮免許でも可。写真つき ID として使っていない場合)
口座を開いた人の声では、Monzo は2026年も、住所証明なしで当日から数日で開けた例が多く見られます。一方で、アプリの途中で書類を求められた例や、理由を示されずに通らなかった例もあり、結果は人によってわかれます。
住所証明がないときはどうする?
渡英直後は、上の書類がそろわないのがふつうです。

はじめはそろっていなくて当たり前。ひとつずつ進めれば、だいじょうぶです◎
先に、住所証明を求められにくい口座を1つ作ります。その口座の明細を、次の口座の住所証明として使います(Monzo は、最近3か月以内の明細なら受け付けます)。
賃貸契約書は、届いたらすぐ PDF で保存しておくと、Monzo の住所証明にそのまま使えて便利です。決まった住所がない人でも、Barclays の基本口座は申し込めます。
イギリスで銀行口座を開設する流れ

オンラインバンクはスマホで申し込み、大手銀行はアプリか支店で申し込みます。
渡英前に日本でやること
YMSビザの申請が終わったら、渡英前に次の3つを進めておきます。
- パスポートの有効期限を見ておく
- シェアコードの発行ページに入れるよう、eVisa の UKVI アカウントにログインしておく
- イギリスの SIM(電話番号になるカード)を選んでおく

日本の口座からイギリスへ送るときは、Wise でポンドに替えて送っています。
日本にいるうちに申請できる銀行は?
イギリスの銀行口座は、渡英してから申し込む前提で、準備を進めてみましょう。Monzo はイギリスにフルタイムで住む人、Chase UK はイギリスだけに住み、税金の面でも住んでいる人が条件なので、日本からは申し込めません。
HSBC UK には海外から申請するページがあります。18歳以上の人が、収入や税金のこと、本人確認の書類、住所証明(公共料金の請求書や銀行の明細など)を出します。対象国の一覧はなく、日本から申し込めるかは、申し込みの途中でわかります。
オンラインバンクで開く場合
イギリスの SIM を入れて、アプリで本人確認をすれば、申し込みは終わりです。
- 1イギリスの SIM を用意する
申し込みには、イギリスの電話番号を使います。giffgaff、Lebara、Threeなどの SIM を、渡英したらすぐ入れておきましょう♪
- 2
- 3パスポートと自撮り動画を送る
写真つき ID を撮影し、本人確認の自撮り動画を送ります。Monzo の口座開設は、アプリを入れてから約10分です。
- 4審査の結果を待つ
Starling の結果は、ふつう24時間以内に出ます。Revolut の審査も、申し込みのあとにあります。住所証明を求められたら、上の書類を送ります。
- 5カードを受け取って職場に口座情報を伝える
カードは郵送で届きます。Monzo は、ふつう数日で着きます。sort code と口座番号は、職場に、お給料を振り込んでもらうための連絡で使います。

オンラインバンクは画面がシンプルで機能も多く、使いやすいです。多通貨に対応している銀行がほとんどなので、両替の手間も減りました。
Chase UK は、開くときにソフトサーチ(信用スコアに響かない軽いチェック)で信用履歴の条件を見ます。
大手銀行で開く場合
大手銀行は、アプリ、支店、オンラインのどれかで申し込みます。
- Lloyds: イギリス以外のパスポートなら、App StoreかGoogle Playのアプリでだけ申し込めます
- Barclays: App StoreかGoogle Playのアプリ、または支店・Barclays Local の予約で申し込みます
- HSBC UK: App StoreかGoogle Playのアプリ、または支店で申し込みます
- NatWest: 18歳以上でイギリスに住んでいれば、オンラインで申し込めます。日本のパスポートは eVisa のシェアコードとセットで使い、住所証明の書類も1点出します
HSBC UK は審査にかかる日数がわからないので、給料日までの日数に余裕を見ておくと安心です。
口座開設を断られた・審査が止まったときは?

口座を断られる理由には、入力した情報が足りない、または間違っているとき、本人確認と住所証明の書類が合わないとき、信用スコアや信用履歴の条件に届かないとき、在留許可の期間が短いときなどがあります。まずは、入力した住所や名前が書類と合っているかを見直します。
次の一手は、別のオンラインバンクで先に1口座作り、その明細を住所証明に使うことです。

渡英直後は会社が手配した仮の住まいにいたので、そこが住所証明として通るか不安でした。無事にカードが届いて安心しました。
基本口座(Basic bank account)
それでも作れないときは、基本口座があります。借り入れやクレジットカードは付きませんが、お給料の受け取りや支払いはできます。

ここまで来ても、まだ手はあります。落ち込まなくてだいじょうぶ♪
基本口座を出す決まりがあるのは、イギリスの大手9グループです。
- Barclays UK
- Co-operative Bank
- HSBC UK
- Lloyds Banking Group(Halifax と Bank of Scotland)
- Nationwide Building Society
- NatWest Group(RBS と Ulster Bank)
- Santander UK
- TSB
- Virgin Money UK
当てはまるのは、イギリスに合法的に住んでいて口座がない人か、ふつうの口座に通らなかった人です。
9グループのうち、主な4つの申し込み先は次のとおりです。
- Barclays: 他の口座に通らない、イギリスの口座がない、標準の ID がない人です。決まった住所がない人も申し込めます
- HSBC UK: 他の口座に通らないか、イギリスに決済口座がない16歳以上のイギリス在住者です。標準以外の ID も使えます
- Lloyds: 他の口座の条件を満たさないときに案内されます
- NatWest の Foundation: 直接は申し込めず、他の口座に申し込んだときに案内されます
口座を作ったら次にやること

イギリスで働き始めるときは、口座ができたらまず、お給料の振込先を職場に伝え、家賃や光熱費を Direct Debit に切りかえます。
口座の次は、クレジットカードを作る段階です。はじめの1枚にBA AMEXを考えている人は、申し込み条件も見ておくと便利です。ゴールドのカードなら、AMEX ゴールドの条件も同じように見ておけます。

給料は大手銀行(HSBC)で受け取り、日々の支出はオンラインバンクで管理しています。友人とのお金のやり取りもオンラインバンクです。オンラインバンクは利子が高いので、セービングに少し入れておくだけで利子がつくのが嬉しいです。
はじめの1つは、オンラインバンクで足ります◎大手銀行は、住所が決まって、書類がそろってからでも間に合います。
イギリスのお金に関する記事一覧
口座ができたら、Monzo・Revolut の口座開設の手順や、AMEX のクレジットカード選びなど、イギリスのお金の手続きが続きます。
よくある質問
住所証明がまだない人も、オンラインバンクなら渡英直後から申し込めます。
- Q日本にいるうちにイギリスの銀行口座は作れますか?
- A
イギリスの銀行口座は、イギリスに住んでいる人が条件の銀行がほとんどなので、渡英してから申し込む前提で準備します。日本にいるうちに申し込めるかどうかは銀行ごとに違い、申し込みの途中でわかる場合もあります。
- Q住所証明がなくても口座は作れますか?
- A
銀行によっては、住所証明の書類を求められます。イギリス以外のパスポートで申し込める大手銀行もあるほか、先に別の口座を作って、その明細を住所証明として使う方法もあります。
- Qワーホリ(YMS)や学生ビザでも口座は作れますか?
- A
申し込めます。ワーホリ(YMS)でも学生でも、イギリスに住んでいれば個人の口座を申し込めます。在留許可の期間などの条件は銀行ごとに違うので、条件を見て選びます。帯同家族も、イギリスに住んでいれば個人口座の対象です。
- Q申し込んでから使えるまでどのくらいかかりますか?
- A
オンラインバンクは、申し込みがアプリで10分ほどで終わり、カードも数日で届く銀行があります。審査の答えが出るまでの時間は、銀行ごとに違います。
- Q配偶者(帯同)でも口座は作れますか?共同口座はありますか?
- A
イギリスに住んでいれば、帯同の配偶者も個人口座を申し込めます。年齢は銀行によって16歳以上か18歳以上です。共同口座は、ふたりが同じ銀行の個人口座を持っていることが条件の銀行もあります。
- Q複数の銀行に申し込むと審査に影響しますか?
- A
開くときの信用情報の確認が、信用スコアに響かない軽いチェック(ソフトサーチ)の銀行があります。ただし、お金を貸す会社には新しい口座を開いたことが見えるため、短期間に多くの口座を開くとスコアが下がる場合があります。
- Q銀行が破綻したら預金はどうなりますか?
- A
1人1つの認可会社あたり£120,000(約2,500万円)まで、FSCS が預金を守ります。
- Q日本に帰国したら口座はどうしますか?
- A
イギリスに住まなくなるときは、銀行に連絡します。銀行によっては、口座や貯蓄口座(Cash ISA を含む)を閉じないといけない場合があります。
まとめ
渡英直後でも、オンラインバンクか Lloyds のアプリから、イギリスの銀行口座を申し込めます。必要なのは、パスポート、イギリスの住所と電話番号、銀行によってはシェアコードです。住所証明を求められても、先に1口座作って、その明細を次の口座に使う手があります。断られたときは、基本口座があります。
まだ口座がない人は、渡英したらまず giffgaff で SIM を入れて、Monzoの口座開設の手順から始めましょう♪








