イギリスに留学やワーキングホリデーで渡航予定の方にとって、「現地での銀行口座開設」は避けて通れない重要なステップです。しかし、英語での手続き、必要書類、審査基準など、日本とはまったく異なるプロセスに不安を感じていませんか?
特に最近注目されているのが、スマホひとつで簡単に開設できるイギリスのモバイルバンク「Monzo(モンゾ)」です。
本記事では、日本人がイギリスでMonzo口座を開設するための方法と注意点を、図解つきでわかりやすく解説。Monzoでのあなたの口座開設を完全サポートします!
\この記事の重要ポイント/
- Monzoはアプリで完結する便利で安全な正規のイギリスの銀行。
- 口座開設は「イギリス国内で」「ID(パスポートが最適)と住所を確保してから」行う。
- 手続きはアプリで15分程度。審査が通れば数日でカードが届く。
- スタンダード口座なら開設・維持費用は無料。
Monzoとは?イギリス発モバイルバンクの特徴と魅力

✅ Monzo口座の開設は、イギリス在住で本人確認書類と住所証明があれば、アプリのみで簡単に完了!日本人で移住直後でも問題なく開設可能です。
Monzoは、アプリ完結・リアルタイム通知・口座維持費無料といった点で非常に使いやすく、イギリス現地では若者や留学生を中心に圧倒的な人気を誇ります。2015年にイギリスで設立されて以来、その利便性と透明性で急速にユーザーを増やしました。「チャレンジャーバンク」の位置づけながら、今やイギリスの主要な銀行の一つとして認識されています。
Monzo口座の種類と特徴

Monzoには、個人のニーズに合わせて選べる複数の口座タイプがあります。ほとんどの方は無料のスタンダード口座で十分ですが、付加価値を求める方向けの有料プランも存在します。それぞれの特徴を理解し、自分に最適なものを選びましょう。
特徴 | Monzo (Standard) | Monzo Plus | Monzo Premium |
---|---|---|---|
月額費用 | 無料 | £5 | £15 |
カード | ホットコーラル(ピンク色) | ホログラフィックブルー | ホワイトメタル |
主な機能 | ・基本機能すべて ・英国内送金無料 ・支出カテゴリ管理 ・Pots機能 | ・スタンダードの全機能 ・カスタムカテゴリ作成 ・複数口座の連携表示 ・バーチャルカード ・クレジットスコア追跡 | ・Plusの全機能 ・スマートフォン保険 ・全世界対応の旅行保険 ・空港ラウンジ利用割引 |
預金金利 | 標準金利 | やや高い金利 | さらに高い金利 |
こんな人におすすめ | ・初めてMonzoを使う方 ・月額費用をかけたくない方 | ・家計管理を徹底したい方 ・オンラインでの安全性を高めたい方 | ・旅行や出張が多い方 ・高価なスマートフォンを持つ方 |
「私はイギリスに来てすぐに無料のMonzoスタンダード口座を開設しました。家賃の支払いや友人との割り勘もアプリで簡単ですし、何より支出が自動でグラフ化されるので、無駄遣いが減りました。最初は無料プランで十分すぎるほど便利です。生活が落ち着いて、もっと機能が欲しくなったらアップグレードを検討すれば良いと思います。」
まずは無料のスタンダード口座から始めて、Monzoの便利さを体験してみるのが最もおすすめです。
Monzo口座を開設するための基本条件
Monzoの口座を開設するには、以下の条件を満たす必要があります。
- イギリス在住であること(英国国内の住所)(重要:日本住所で口座開設はできません)
- 16歳以上であること
- スマートフォン(iOSまたはAndroid)を持っていること
- インターネット接続環境
イギリスに住民登録していることは必須ではありませんが、実在する現地住所が必要になります。
筆者は移住直後に1ヶ月滞在していたホテル住所で取得出来ました。ホテル名を書かないで、住所だけで登録したのが良かったかな?
ホームステイ先や賃貸住宅の住所を使うのが一般的です。
Monzo口座開設時に用意すべき必要書類

- パスポート(写真付きページ)
- 英国の居住住所(書類による証明)
- スマホ(アプリのダウンロードが必要)
- 英語の住所証明書類(以下のいずれか)
- 賃貸契約書(Tenancy Agreement)
- 公共料金の請求書(Gas, Water, Electricity)
- 英国政府機関からの書類(NHS登録確認書など)
- HMRC(英国歳入関税庁)からの書簡
※PDFや紙の提出は不要で、スマホアプリでの写真撮影・アップロードのみでOKです。
日本人がつまずきやすいポイント
多くの日本人利用者が「住所証明」でつまずきます。
その対策として、以下の方法が有効です。
💡補足:短期滞在者でも開設できる?
Monzoの公式には「長期滞在者でなくても開設できる」と明記はされていませんが、3ヶ月以上の滞在予定で現地住所が確認できれば問題なく開設できます。短期語学留学やワーホリでも、住居を確保していれば口座開設は十分可能です。
Monzo口座開設の手順を完全図解
Monzo口座の開設は、スマホアプリを使って10分以内で完了します。必要なのはアプリのインストールと本人確認書類のアップロードだけ。英語が苦手でも安心して進められるシンプルなフローです👌
スマホで完結!Monzo口座開設のステップ
Monzoは完全オンライン銀行のため、店舗に行く必要はありません。スマホ1台で、以下の流れで完了します。
- 1Monzoアプリをダウンロード(App Store / Google Play)
- 2アプリ起動 → 新規登録(メールアドレス入力)
- 3メールに届く認証リンクをクリック
- 4氏名・生年月日・住所を入力
仕事の内容、賃貸状況、毎月の給料なども聞かれます。
- 5本人確認書類(パスポートなど)を撮影・アップロード
- 6自撮り動画(顔の動き確認)を送信
- アプリで「Hello Monzo」と話しかけながらカメラを見る
- 指定された動作(まばたき・左右を見るなど)を実行
- 所要時間は約30秒
- 審査時間は最短数分〜数日。多くの場合、その日のうちに完了。
- 7審査完了 → カード郵送開始
- 8数日後、デビットカードが届く → アプリで有効化して完了
これらのプロセスはすべてアプリ上で完結し、郵送書類や窓口手続きは一切不要です。

手元にIDを用意して、全ての手続きは10分程度で完了しました!カンタン!!
Monzo口座開設成功のためのコツ

これまでの情報を踏まえ、口座開設を成功させるための重要なコツを3つにまとめます。
- 最高のタイミングで申し込む
- 「イギリス入国後、郵便物を受け取れる住所が確定してから」が鉄則です。勤務会社が決まっていれば、住所証明を出してもらいましょう。
- ID認証の準備を万全に
- 申請を始める前に、手元にパスポートやID書類を準備してください。そして、セルフィー動画の撮影に備え、静かで自然光の入る明るい場所を確保しておきましょう。
- 住所は正確無比に
- カードは普通郵便(Royal Mail)で届きます。建物名、フラット番号、郵便番号(Postcode)など、少しでも間違いがあると届かない可能性があります。Royal Mailの郵便番号検索ツールなどで、入力する住所が完全に正しいか再確認することをおすすめ。
この3つのポイントを押さえるだけで、口座開設の成功率は格段に上がります。
よくある失敗例と対策
よくあるトラブル | 原因 | 対策方法 |
---|---|---|
住所でエラーになる | 郵便番号ミスや略式住所の入力 | 郵便番号はRoyal Mailで事前確認 |
本人確認が通らない | 写真の不鮮明、パスポートの光反射 | 明るい場所で撮影、反射を避ける |
自撮り動画がうまくいかない | 顔がフレーム外、動きが指示通りでない | アプリの指示通りに落ち着いて実施 |
理由不明で審査に落ちる | 過去の信用情報(Credit History)や、他の金融機関での履歴などが影響する可能性あり。(Monzoの審査基準は公開なし) | 否決時の理由開示なし。数ヶ月後に再申請、Revolutなど他のデジタルバンクに挑戦! |
これらのポイントを押さえて、スムーズなMonzo口座開設を目指しましょう。
Monzo口座開設時の費用・期間

Monzo口座は日本人でも簡単に使える多機能なデジタルバンクで、入金・送金からATM利用、予算管理まで一つのアプリで完結します。
費用について
- 口座開設手数料: 無料です。
- 口座維持手数料: スタンダード口座の場合、無料です。(Plus, Premiumは前述の通り月額費用がかかります)
- カード発行手数料: 最初のカード発行は無料です。
- その他
- 現金入金: PayPointという提携店を通じて現金を入金できますが、£1の手数料がかかります。
- 海外での現金引き出し: 一定額(プランによる)を超えると手数料が発生します。
基本的に、日常的な利用(英国内でのカード決済や送金)であれば、完全に無料で利用できると考えて問題ありません。
手数料の詳細比較
Monzoのプランを選ぶ際に、プランごとの違いを理解したいですね。各プランの手数料の比較表を作りました。
手数料項目 | Monzo (スタンダード) | Monzo Plus (プラス) | Monzo Premium (プレミアム) | 備考 |
---|---|---|---|---|
月額費用 | 無料 | £5 | £15 | Plusは3ヶ月、Premiumは6ヶ月の最低利用期間あり |
UK国内 ATM引出し | 無料 | 無料 | 無料 | |
EEA圏内 ATM引出し | 無料 | 無料 | 無料 | 欧州経済領域 |
EEA圏外 ATM引出し | 30日あたり£250まで無料 | 30日あたり£400まで無料 | 30日あたり£600まで無料 | 無料枠超過分は3%の手数料 |
現金入金 (PayPoint) | 1回£1 | 1回£1 | 1回£1 | Plus/Premiumでも無料にはならない |
カードの海外利用 | 無料 | 無料 | 無料 | Mastercardの為替レート適用 |
カード交換(英国内) | 無料 | 無料 | 無料 | |
カード交換(海外郵送) | £30 | £30 | 無料 | Premiumのみ海外へのカード郵送が無料 |
バーチャルカード | 利用不可 | 無料(5枚まで) | 無料(5枚まで) | オンラインでの安全性を高める機能 |
例えば、あなたがスタンダードプランを利用して、休暇で日本に一時帰国したとします。
- 1回目の引出し: 2万円(約£125)を引き出した場合 → 手数料は無料です。(無料枠残高:£125)
- 2回目の引出し: さらに2万円(約£125)を引き出した場合 → 手数料は無料です。(無料枠残高:£0)
- 3回目の引出し: 1万円(約£62.5)を引き出した場合 → 無料枠を超えているため、£62.5に対して3%の手数料、つまり約£1.88の手数料がかかります。
このように、有料プランは月額費用がかかる分、海外でのATM利用が多い方にとっては無料枠が広がるというメリットがあります。ご自身の海外渡航の頻度を考慮して、どのプランが最もコスト効率が良いかを判断しましょう。
Monzoデジタルバンクの入金・送金・便利機能

Monzoは「銀行をもっと使いやすく、もっと身近に」というコンセプトを形にしたサービスです。アプリで入金・送金の他にも、便利な機能がたくさん備わっています。
Monzoの入金方法
Monzo口座への入金は主に以下の方法があります。
- 銀行振込(UKの他銀行から)
Monzoは英国の銀行と同じように、Sort Code(銀行番号)とAccount Number(口座番号)で振込が可能です。日本の銀行から直接送金はできませんが、Wiseなどの国際送金サービス経由でUK口座に入金できます。 - 給与の振込口座として指定
仕事先にMonzoの口座情報を登録すれば、給料の振込が可能です。 - 他のMonzoユーザーからの送金
アプリ内の「送金」機能でリアルタイムに資金移動ができます。相手の電話番号やメールアドレスを使った送金も対応。 - キャッシュ入金は非対応
Monzoは完全キャッシュレスのため、ATMでの現金入金や店舗での入金サービスはありません。
送金機能の特徴
Monzoは英国の銀行間送金(Faster Payments)に対応しています。
- 即時送金が可能
同日または数分以内に相手の口座に反映されます。 - 送金手数料無料
Monzo同士の送金は無料です。英国の他銀行への送金も無料が基本。 - 海外送金は非対応
Monzoアプリ単体では海外送金機能がありません。Wiseなどのサービスと組み合わせるのがおすすめです。

イギリス/EUでの銀行送金は24時間いつでも一瞬で着金できるのが嬉しい!
ATM利用の注意点
- UK国内のATMでキャッシュ引き出し可能
VISAデビットカードで現地ATMから引き出せます。
- 日本のATMや海外ATMは原則利用不可
Monzoカードはイギリス発行のカードなので、日本のATMや海外の非UK ATMでは使えません。 - 引き出し手数料について
月間一定額までは無料で引き出せますが、超過分は手数料が発生する場合があります。詳しくはアプリ内の案内を確認してください。

もう普段のイギリス生活ではほとんど現金を必要としないのですが、大家によっては光熱費の支払いで現金が必要になったりします…。
Monzoアプリの管理機能
Monzoのアプリは単なる銀行アプリに留まらず、便利機能が満載!
- リアルタイムの支出通知
カード利用ごとに即座にプッシュ通知が届き、支出を見逃しません。 - 予算管理とカテゴリー分け
食費や交通費など支出を自動でカテゴリーに分類し、月ごとの予算管理が可能。 - 貯金用の「ポット」機能
予備費や旅行用など、目的別に資金を分けて貯蓄できます。 - 定期支払いの管理
定期的な引き落としを一覧で確認し、見直しや解約も簡単。 - インスタントロック・カード管理
カード紛失時はアプリから即座にカードをロック可能。再発行もアプリで申請。
- イギリス滞在中の生活費管理に最適
日本円からWiseなどを経由して入金し、リアルタイムの支出管理で無駄を削減。 - 家賃や光熱費の支払いに利用
UK住所に基づく支払いもスムーズ。 - 友人との割り勘や送金に便利
同じMonzoユーザー間なら即送金、手数料不要。
Monzo口座開設でよくある質問(FAQ)
Monzo口座開設に関する日本人ユーザーの疑問を網羅的に解決します。
- Q口座開設に必要な条件は?
- A
- 18歳以上であること
Monzoの口座は16歳以上の方が対象です。 - 英国の住所が必要
口座開設時には英国の住所が必須です。これは本人確認や書類送付のための要件です。 - スマホとメールアドレスの準備
Monzoはスマホアプリ主体の銀行なので、対応スマホとメールアドレスが必要です。
- 18歳以上であること
- Q日本に住んでいても口座は作れる?
- A
基本的にMonzoは英国居住者向けのサービスなので、日本からの口座開設は難しいです。ただし、以下の場合は可能なケースがあります。
- 一時的に英国に住む予定がある場合
留学や長期滞在時に住所を用意できれば申請可能。 - 住所の家族や友人の協力を得られる場合
ただしMonzoの規約上、他人の住所利用はリスクがあります。
- 一時的に英国に住む予定がある場合
- Q口座開設にかかる時間は?
- A
- 申請はアプリから約10分で完了
書類提出や本人確認のための写真撮影もアプリ内で完結。 - 審査に数分から数時間程度
通常は数分で審査結果が出ますが、場合によっては数日かかることもあります。
- 申請はアプリから約10分で完了
- Q開設にかかる費用は?
- A
- 口座開設手数料は無料
アカウント維持費も基本無料です。 - 追加サービスやカード再発行は有料の場合あり
カード紛失時の再発行手数料などは注意してください。
- 口座開設手数料は無料
- Q日本語対応はある?
- A
- アプリや公式サイトは基本英語のみ
日本語サポートはありませんが、使いやすいインターフェースで比較的簡単です。 - 日本のサポートが必要な場合は代理店や情報サイトの利用がおすすめ
- アプリや公式サイトは基本英語のみ
- Qセキュリティ面はどう?
- A
- 生体認証(指紋・顔認証)対応
スマホアプリで安全にログイン可能。 - カードの即時ロック機能
紛失や盗難時はアプリから即時にカードを停止可能。 - 24時間モニタリング
不正利用検知システムも導入されています。
- 生体認証(指紋・顔認証)対応
まとめ

今回は、イギリスのデジタルバンクMonzoの口座開設について、2025年の最新情報をもとに徹底解説しました。
イギリスでの新生活は、期待と同時に不安も大きいものです。銀行口座の開設という最初のハードルをMonzoでスムーズに乗り越えることで、その後の生活セットアップが格段に楽になります。
この記事が、あなたのイギリスでの新たな一歩を力強くサポートできれば幸いです。