イギリスといえば、「紳士の国」として知られていますね。紅茶を愛するティータイムの伝統、格式を重んじるマナー、そしてユーモアを大切にする国民性など、イギリスならではの習慣がたくさんあります。本記事では、在英して気がついたイギリスの習慣(食・マナー・英語)を包括的に解説し、日本との違いや共通点についても紹介します。これからイギリスに旅行・留学・移住を考えている方や、イギリス文化に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
イギリスとはどんな国?

実は4つの国の連合王国
イギリス(正式名称:グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成る連合王国です。それぞれ独自の文化や習慣を持ちながらも、一つの国家として機能しています。
例えば、スコットランドやウェールズには独自の議会があり、一部の法律や政策を独自に決定する権限があります。スポーツの分野でも、この4つの国は独立して代表チームを持ち、サッカーのワールドカップやラグビーワールドカップでは、イングランド代表やスコットランド代表といった形で出場するのが特徴です。
公用語は「英語」だけではない?

イギリスの公用語といえば英語ですが、実は地域によって、ウェールズ語、スコットランド・ゲール語、アイルランド語(ゲール語)といった少数言語も話されています。特にウェールズでは、ウェールズ語の復興が進められており、道路標識や公式文書には英語とウェールズ語の両方が使われています。
スコットランドでは、スコットランド・ゲール語が一部の地域で話されており、アイルランド北部ではアイルランド語が使われることもあります。英語が圧倒的に主要な言語ではあるものの、地域ごとの言語の多様性もイギリスの文化の一部と言えるでしょう。
イギリスの歴史と価値観

イギリスは、長い歴史と深い伝統を持つ国です。かつて大英帝国として世界中に植民地を持ち、世界史において大きな影響を与えてきました。その歴史的背景から、イギリスには古い建築物や伝統文化が今も色濃く残っています。
また、イギリス人の価値観には「ジェントルマン精神」「紳士淑女の礼儀」「フェアプレーの精神」といった習慣が根付いており、礼儀やマナーを重んじる文化があります。例えば、公共の場で「Please(お願いします)」や「Thank you(ありがとう)」を頻繁に使うのは、こうしたイギリス流の習慣の表れです。
さらに、王室制度もイギリスの文化を象徴する存在です。現在も君主制を維持しており、国民の多くが王室の動向に関心を持っています。
イギリスは長い歴史と伝統文化を持つ一方で、第二次世界大戦後も旧植民地をはじめとする多くの国々から移民を受け入れ、多民族国家としての側面を強めてきました。その結果、現代のイギリスには想像以上に多様な文化が共存しています。まさに、一つの価値観にはまらない多様性が、いまのイギリスを形づくっています。
イギリスの国民性と生活習慣
イギリス人の性格と価値観は?

一般的に礼儀正しく、控えめで、皮肉やユーモアを大切にするのがイギリス人の性格だと言われています。特に「紳士・淑女の国」として知られるイギリスでは、礼儀やマナーが重視される文化があります。例えば、公共の場では「Please(お願いします)」や「Thank you(ありがとう)」を頻繁に使い、見知らぬ人でもドアを開けて待つなどの気遣いを見せるのがイギリスの習慣です。
また、イギリス人は直接的な表現を避ける傾向があり、遠回しな表現を使うことがよくあります。例えば、何かを断る際に「I’m not sure(ちょっと分からない)」や「It might be difficult(少し難しいかもしれません)」と言うことがあり、これは単なる遠慮ではなく、相手を気遣う文化の表れです。少し日本社会っぽくないですか?実際、日本以上に曖昧表現が多く、結論を伴わないことも多いです。イギリス人がこういうことを言い出した場合は一生結論が出ないので、先回りしてアクションを提示しましょう。
さらに、イギリス人は皮肉やブラックジョークを好むことでも知られています。友人同士では冗談交じりにからかい合うこともありますが、これは親しみの証拠でもあります。あまり仲良くない同僚に失礼な皮肉を言われたら、相手が距離を近づけたい証です。ムッとしないで言い返してあげましょう。更に距離が縮まりますよ。
イギリス流の時間の使い方と働き方

イギリスでは、時間に対して比較的ルーズな国民性がある一方で、仕事のオン・オフの切り替えがはっきりしています。
ビジネスシーンでは時間厳守が求められますが、友人とのカジュアルな集まりでは多少の遅刻は許容されることもあります。ただし、日本ほど「時間厳守」が厳しくないとはいえ、特にフォーマルな場面では時間に遅れないのがマナーとされています。
イギリスでは一般的に、ワークライフバランス重視の習慣が根づいており、定時で仕事を終え、家族や趣味の時間を大切にする人が多く見られます。有給休暇の取得も推奨され、長期休暇を利用して旅行に出かけることはごく当たり前のこととされています。
イギリスのワークライフバランスの実情(私見)

ただし…上記は一概には言えず、さすが多様性の国イギリス、実際は職種や役職により働き方が大きく異なります。高い成果を求められるバリキャリ型の働き方もあれば、スローペースで働く人も。中高年でスキルのアップデートがないままキャリアを積んできた人が、組織で浮いた存在になってしまうケースも少なくありません。さらに、業績悪化によるレイオフ(Redundancy)は日本より一般的であり、雇用の安定性は必ずしも保証されているわけではないという現実も。
こういった厳しい人材雇用の環境がありながら、「Take it easy」(なんとかなる)と気楽にパブでビールを飲み、出来ないことも出来るかのように誇大プレゼンをして転職市場を勝ち抜くのが、イギリスのリアルな労働者階級事情かもしれませんw

パブ文化とイギリスの仕事事情は、切っても切れない関係性!
イギリス日常生活でよく見られる習慣(ティータイム・パブ)

イギリスの日常生活には、伝統的な習慣や文化が根付いています。その代表的なものが「ティータイム」と「パブ文化」です。
① ティータイムの習慣

イギリスといえば「紅茶の国」として知られており、ティータイムの文化が根付いています。特に「アフタヌーンティー」はイギリスの伝統的な習慣で、紅茶とともにサンドイッチやスコーン、ケーキを楽しむのが一般的です。アフヌン(アフタヌーンティーの略)でしばしば提供される、マヨキュウリのサンドイッチが素朴な味で筆者は好きですw
また、日常的には「ミルクティー」を飲む習慣があり、多くの人が1日に何杯も紅茶を飲みます。職場や家庭でも「一息つく」ためのティーブレイクがよく取られ、紅茶を飲みながら会話を楽しむのがイギリス人のライフスタイルの一部となっています。

PG Tips、Yorkshire Tea、Tetleyが家庭ミルクティーの3大ブランドです。皆さんのオフィスにも置かれていませんか?少しこだわり派になると、TwiningsやFortnum & Mason、The East India Company(すべてRoyal Warrantブランド)、Whittard of Chelsea(高級感で人気)があります。
② パブ文化

イギリスのもう一つの特徴的な習慣が「パブ文化」です。パブ(Pub)は「パブリックハウス(Public House)」の略で、地域の社交場として重要な役割を果たしています。
仕事終わりに同僚と一杯飲んだり、週末に友人や家族と集まる場所として親しまれています。イギリスのパブでは、カウンターで自分で注文する「キャッシュオンデリバリー」方式が一般的で、日本の居酒屋のように席で注文を取るスタイルではありません。
また、イギリス人は基本的に割り勘文化であり、パブでは「ラウンド制」と呼ばれる独特の支払い方法が存在します。これは、グループで飲みに行った際に、一人が全員分のドリンクを買い、次のラウンドでは別の人がまとめて支払うという方式です。
日本と異なるイギリスのマナー習慣
イギリス式のエチケットと礼儀作法

イギリスでは礼儀やマナーが非常に重視されますが、日本とは異なる点も多くあります。特に「礼儀正しさ」の基準や振る舞いには独特のルールがあるので、イギリス流のマナー習慣をぜひ取得したいところです。
① 「Please」「Thank you」「Sorry」を頻繁に使う
イギリス人は日常の会話で「Please(お願いします)」「Thank you(ありがとう)」「Sorry(ごめんなさい)」を習慣的に使います。例えば、お店で商品を手渡されたときや、ちょっとした助けを受けたときでも「Thank you」と言うのが一般的です。また、狭い通路ですれ違うときや軽くぶつかったときも「Sorry」と謝る習慣があり、日本の感覚よりも「謝罪の回数」が多いのが特徴です。イギリス人の振る舞いにジェントルマンを感じるゆえんですね。
② 握手が一般的な挨拶
日本ではお辞儀が基本ですが、イギリスでは握手が一般的な挨拶になります。特に初対面の際は、軽く手を握りながら目を見て挨拶をするのがマナーです。親しい間柄ではハグをすることもあります。日本のように会釈でやおじぎはせず、日本人らしい動作として異文化の対象となります。
③ 列に並ぶ(Queueing)の文化
イギリス人は「列に並ぶ文化(Queueing)」を非常に大切にする習慣を持っています。バスの停留所やレジでは、列を乱さずに順番を守るのが基本で、割り込みはマナー違反と見なされます。また、もし列を間違えてしまった場合や誰かに道を譲られた場合は、「Thank you」や「Excuse me」を忘れずに伝えるのがマナーです。
ロンドンは多民族地域のため、この限りではないシーンに出くわします。列を乱す振る舞いをする人は、観光客か、イギリスに慣れていない移民と見なされること間違いなしです。
公共の場での振る舞い習慣(電車・バス・レストラン)
日本とイギリスの習慣では、公共の場でのマナーにも違いがあります。
① 電車・バスでの静かさの違い

日本では電車内での通話がマナー違反とされていますが、イギリスでは小声であれば通話することが許容されることが多いです。ただし、混雑した車両や長距離列車では、周囲への配慮として通話を控えることが推奨されます。一方で、足を座席に乗せる、靴を脱ぐといった行為はNGとされ、マナー違反と見なされることが多いです。
また、バスに乗る際には、乗客同士で「Hello」や「Good morning」と軽く挨拶を交わすこともあります。特に、地方のバスでは運転手に「Thank you」と声をかけて降りるのが一般的な習慣です。
② レストランでのマナー習慣

イギリスでは、レストランでの食事マナーにも日本と異なる習慣がいくつかあります。
• チップの習慣
日本ではチップ文化がありませんが、イギリスではレストランやパブで10~15%程度のチップを渡すのが一般的です。ただし、レストランではすでにサービス料が含まれている場合が多く、追加のチップは不要。サービスに満足しなかったときは、サービス料を除外するように頼むこともできます(が、あまり見ないリクエストで、嫌がられること間違いなし)。
• ナイフとフォークの使い方
食事の際、ナイフは右手、フォークは左手で持ち、最後までこのスタイルで食べるのがイギリス流の習慣です。「持ち替えずに食べる」ことが正式なマナーとされています。
• 食事中に音を立てない
日本では麺類をすするのが一般的ですが、イギリスでは食事中に音を立てるのはマナー違反とされています。ラーメンの汁を飲む際も静かに飲むことが求められます(でもこの事実がだいぶ周知されてきたので、ロンドンの日系ラーメン屋ならあまり変に思われなさそう)。
ビジネスマナー・イギリス流の習慣

日本とイギリスの習慣では、もちろん、ビジネスシーンにおけるマナーも大きく異なります。
① 名刺交換の文化は重要視されない
日本では名刺交換がビジネスの基本とされていますが、イギリスでは会話の中で必要と感じたときに片手で投げて渡す程度(笑)。日本のように丁寧に両手で差し出し、じっくりと確認する文化はありません。ミーティングのはじめは、自己紹介はそこそこに、コーヒーなどを飲みながら、天気と週末の与太話で始めましょう。
② 挨拶はカジュアルでもOK
イギリスでは、ビジネスの場でもフレンドリーな挨拶が一般的です。特に、上司や同僚との間ではファーストネームで呼び合います。ただし、正式な場では「Mr.」「Ms.」を使うのが適切とされています。
③ 遠回しな表現を多用
イギリスのビジネスシーンでは、直接的な表現を避ける傾向が強いです。例えば、何かを断るときに「No」とは言わず、「I’m not sure if that would work(それがうまくいくかどうか分かりません)」のようにやんわりと伝えることがよくあります。日本のビジネスシーンでも遠回しな表現を使うことはありますが、イギリスではさらに慎重な言い回しが求められることが多いです。
イギリス人は、大事な意思決定の場でも遠まわしの表現をとる傾向にあります。ここで大変なのは、このイギリス人流の表現が、非イギリス人を雲に巻いて意味不明状態に陥らせることです。これはプロジェクトの進行においては大アラートとなりますので、丁寧に真意を確認しましょう。

京都弁に唯一勝てるのはイギリス英語ではないでしょうか?
イギリスの祝日と伝統文化の習慣

代表的な祝日(クリスマス・イースターなど)
イギリスには、日本とは異なる祝日が多くあり、特にキリスト教に関連する祝日が大きなイベントとなっています。ここでは、イギリスで特に重要とされる祝日とイベントを紹介します。
クリスマス(Christmas) – 12月25日
イギリスにおいて、クリスマスは1年で最も重要な祝日です。家族や親しい人々が地元に集まり、伝統的なクリスマスディナーを楽しみます。ローストターキー(七面鳥の丸焼き)やミンスパイ(ドライフルーツ入りのパイ)などの特別な料理が振る舞われます。

イブと25日はスーパーが終日閉店となり、町が沈黙します。この時期の買い溜めはマスト!
また、12月26日は「ボクシングデー(Boxing Day)」と呼ばれ、セールが始まる日としても有名です。この日は、元々は貧しい人々に贈り物(ボックス)を渡す習慣からきています。
イースター(Easter) – 3月~4月(年によって異なる)
キリスト教における「イエス・キリストの復活」を祝う日がイースター。春の象徴ともされています。イースター時期には「イースターエッグ」と呼ばれるチョコレートの卵がスーパーに溢れます。イギリスの子どもたちは家族や近所で「エッグハント(Easter Egg Hunt)」を楽しむ習慣です。
イースターの時期は「グッド・フライデー(Good Friday)」「イースター・マンデー(Easter Monday)」という祝日を合わせ、4連休になります。多くの人が旅行や家族の時間を楽しみます。
バンクホリデー(Bank Holiday)
イギリスには「バンクホリデー(Bank Holiday)」=祝日が年に数回設定されています。もともとは銀行が休業する日でしたが、現在では多くの企業や学校も休みとなります。バンクホリデーは5月・8月にあることが多いです。この時期は、各地で音楽フェスティバルやイベントが開催されます。
王室行事と国民の関心度
イギリスは王室文化が色濃く残る国であり、王室関連のイベントは国民にとって大きな関心事となります。国王の誕生日(King’s Birthday)に加え、王室の結婚式(Royal Weddings)、王室の葬儀や戴冠式なども、全国民が見守る大祝日となります。
ガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night) – 11月5日
「ボンファイア・ナイト(Bonfire Night)」とも呼ばれるこのイベントは、1605年のガイ・フォークスによる国会爆破未遂事件に由来しています。この日は祝日ではないものの、各家庭や公園からあげる花火を楽しむ習慣があります。特にロンドンやヨークのボンファイア・ナイトは有名です。
イギリス習慣が楽しめる映画&ドラマ

現地の映画やドラマを見るのがイギリス英語の勉強には効果的!以下に、イギリス英語を楽しめる有名な作品を紹介します。
1. ハリー・ポッター(Harry Potter)
J.K.ローリングの小説を原作とした映画シリーズ。登場人物がイギリス英語を話し、特にロンドンやスコットランドのアクセントが聞ける。

2. ダウントン・アビー(Downton Abbey)
20世紀初頭のイギリス貴族の生活を描いたドラマ。上品なイギリス英語が使われているため、リスニング学習に最適。

3. シャーロック(Sherlock)
ベネディクト・カンバーバッチ主演の現代版シャーロック・ホームズ。イギリスのロンドンを舞台に、知的で洗練された現代英語が楽しめる。

4. ラブ・アクチュアリー(Love Actually)
イギリス人キャストによるロンドンが舞台の恋愛映画。日常会話表現が多く、初学者も安心。

5. ザ・クラウン(The Crown)
イギリス王室を描いたNetflix限定のドラマ。女王や王族の話すフォーマルなイギリス英語が学べる。
世界一まずい?イギリスの食文化

イギリスの食文化は、しばしば「世界一まずい」と揶揄されることがあります。実際には伝統的な料理や独自の素朴な食文化が根付いています。例えば、イギリスの食文化でシンプルながらも長く愛されている料理といえば、フィッシュ&チップスやローストビーフ、シェパーズパイなど。
イギリスの代表的な料理の詳しい解説もしています。
このセクションでは、代表的なイギリス料理や食習慣、食文化に対する誤解について解説します。
イギリスの朝食・昼食・夕食の習慣
イギリスの食事スタイルには、日本とは異なる特徴があります。
1. 朝食(Breakfast)
イギリスの朝食は、大きく2種類に分かれます。
• フル・イングリッシュ・ブレックファスト(休日や特別な日の豪華な朝食)
• トーストやシリアル(平日のシンプルな朝食)
また、紅茶(イングリッシュブレックファストティー)やコーヒーを一緒に飲むのが一般的です。
2. 昼食(Lunch)
イギリスの昼食は軽めで、サンドイッチやスープ、パイ、ジャケットポテト(焼きじゃがいも) などが一般的。オフィスワーカーは、スーパーやカフェで「ミールディール(Meal Deal)」と呼ばれるセット(サンドイッチ+飲み物+スナック)を5ポンド程度(割引率が異常値)で購入するか、ランチボックスを持参します。
週末はパブランチやサンデーロースト、ブランチを楽しむ人も多いです。
3. 夕食(Dinner)
夕食は1日のメインの食事とされ、肉料理(ローストビーフ、ソーセージ&マッシュなど)や魚料理(フィッシュ&チップス)を楽しむのが一般的です。家庭では、パスタやカレー、シチューなどの簡単な料理もよく作られます。
また、19時以降に夕食をとる家庭が多く、子供も含めて日本よりも遅めの時間帯に食事をする傾向があります。
イギリスの食習慣に対する誤解と実態

「イギリス料理はまずい」と言われることが多いですが、これはいくつかの誤解の連鎖と思われます。
1. 「味が薄い・無味」? → 素材の味を活かす料理が多い
イギリス料理はスパイスや調味料を過度に使わず、素材の味を大切にする傾向があります。そのため、フランス料理やイタリア料理と比べると味付けがシンプルに感じるかもしれませんが、上質な肉や野菜を使えば十分に美味しい料理になります。イギリスの野菜は甘みが強く、オーブンに塩コショウで入れるだけで十分おいしいのです。また味付けは各自でするスタイルですので、食べながら塩コショウで自ら調整するのもお忘れなく。
2. 「イギリス人は料理が苦手」? → 多文化の影響で多様化
確かに、20世紀半ばまではイギリスの食文化は発展途上でしたが、現在は多文化社会の影響で料理のバリエーションが増えています。ロンドンでは、インド料理、中華料理、イタリア料理をはじめとした世界各国のレストランや屋台が充実しており、イギリス独自のアレンジが加えられた美味しい料理が楽しめます。
3. 「食事がパブやファストフード中心」? → こだわりのレストランも多い
確かにパブやファストフードは日常的に利用されますが、最近ではオーガニック志向や地産地消のレストランが増えており、伝統的なイギリス料理も高品質に楽しめるようになっています。
ブラックプディングがまずい?イギリスの珍味も以下記事でご紹介!
まとめ:UKの習慣 vs 日本の習慣の比較

イギリスと日本は地理的にも歴史的にも大きく異なる国ですが、意外な共通点も多いですね。ここでは最後に、両国の共通点と相違点を比較し、イギリス文化をより深く理解するためのポイントを紹介します。
日本とイギリスの価値観の共通点と違い
イギリスと日本は、どちらも礼儀や伝統を重んじる国として知られています。例えば、相手を尊重する姿勢や、社会の秩序を大切にする考え方は共通しています。しかし、その表現方法には違いがあり、日本では空気を読む文化が強いのに対し、イギリスでは個人の意見をはっきり伝えることが一般的です。
また、日本では「おもてなし」の精神が根付いていますが、イギリスでは丁寧・フレンドリーなコミュニケーションやサービスはあっても、お客様を神のように扱うことは超高級ホテル・レストラン以外ではありません。
生活習慣の違いが与える影響
日常生活においても、時間の感覚や食文化の違いが顕著です。日本では時間厳守が重要視されますが、イギリスでは多少の遅れは許容されるでしょう。また、日本は便利でバラエティ豊かなコンビニ飯や日本独自のメニューが普及しているのに対し、イギリスではジャンクフード(フライドチキンやハンバーガー)やシンプルなグリル料理が一般的です。
イギリス産コンテンツもフル活用
イギリス文化をより深く理解するには、イギリス独自の英語表現の理解を深めながら、映画やドラマを通じてリアルなイギリスの生活を見ることで、より身近に感じられるでしょう。
日本との違いを知ることで、新しい視点を得たり、海外での生活や交流がより楽しくなることでしょう!読者の皆さまのイギリス滞在が、より良いものとなりますことを!